大学生による地域資源磨き上げ大作戦!

2025.8.9

早稲田大学生が食・文化・観光の3分野で地域資源調査を開始

愛知県の山間地域と大学生をつなぐ地域創生プロジェクト「あいちの山里 大学生による地域資源磨き上げ大作戦!」の定例会議が開催され、早稲田大学マーケティング研究会の学生3名がオンラインで参加。食・地域文化・観光地の3チームに分かれて現地調査を進めることが決まりました。

食チームの取り組み

横井伸之介さん(商学部2年)をリーダーとする食チームは、奥三河地域の伝統的な食文化について質問。地域事業者から、チョウザメや段戸牛、一粒1500円の高級イチゴなど特産品の紹介を受けました。「全国的な知名度は低いが、個別農家の優秀な商品をどうブランド化するかが課題」との分析に、学生からは具体的な支援策や移住者の成功事例について関心が寄せられました。

地域文化チームの探究

相田智洋さん(政経学部2年・幹事長)率いる地域文化チームは、外国人観光客の現状やパワートレイルの人気について調査。特に東栄町の花祭りに注目し、鎌倉時代から続く神事の文化的価値を評価。「民族学の視点から柳田國男らの足跡をたどり、長野・岩手とつながるストーリー性のある企画」として展開の可能性を検討しています。

観光地チーム

江口愛莉さん(商学部2年・愛知県出身)の観光地チームは新城市を中心とした観光資源を調査。旧門谷小学校の廃校活用事例に興味を示し、「東京では見られない建物の再利用」として注目しました。また、ワーケーションへの関心も表明され、「企業と地域のマッチング」という新たな視点が加わりました。

今後の展開

学生たちは9月中旬のフィールドワークに向けて、調査エリアを決定する予定。地域事業者からは「若者の視点で隠れた資源を発見してほしい」との期待が寄せられ、学生の情熱と地域の協力体制で持続可能な関係人口拡大を目指します。