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2025.09.26
「あいちの山里 社会実装大作戦!」で、名古屋学院大学の学生、湯谷温泉チームが現地視察を行いました。
「あいちの山里関係人口拡大事業」で実施している、あいちの山里地域資源発掘プロジェクト「あいちの山里 社会実装大作戦!」において、このプロジェクトに参加している名古屋学院大学生の内、湯谷温泉をテーマにしたグループメンバー6名が、2025年9月16日(火)に現地視察を行いました。
始めに訪問したのは、湯の風HAZU。
オーナーの加藤直詳さんから約60年前に建てられたこの建物は、宇連川を望み、30室の客室、露天風呂、足湯テラス、大宴会場を有し、団体のお客様の受け入れも可能となっていること、さらにカラオケバールームや多目的ルームもあり、裂き織りなどの体験も可能となっていることについて説明を受けました。

次に伺ったのは旅館ひさご。
店主の筒井康博さんに館内を案内していただきました。
数年前に客室の改装を行い、高齢者でも寝起きがしやすい小上がり形式とし、同時に宴会場を食事処に改装し、グループごとに気兼ねなく食事ができる形態にしたとのことです。まだまだ改善したい部分はあるが、事業継承が課題であると語られました。

次に訪れたのは、旅荘みつい。
店主の三井泰典さんに館内を案内していただきました。
こちらは、川側の客室に人気が集まるため、山側の客室にベッドを導入するなどの工夫を凝らして利用者の満足度を高めているそう。客層は高齢者が多く、館内の段差が課題となっているとのことでした。また外国人のお客様も月に1組程度訪れるそうです。

昼食は、田舎茶屋まつやさんで、五平餅やみそ田楽、お蕎麦など地域を代表するお料理を堪能しました。その後、宇連川の浮石橋からの景色を堪能し、Hoo!Hoo!へ移動。
Hoo!Hooでは、湯谷温泉発展会会長の加藤直詳さんからこの地域の歴史や課題を伺いました。

加藤さんからのお話で、課題は大きく3つ。
1.人手不足
湯谷温泉で働いているのは、主にご近所の奥様方、高校生で、外国人の起用もあるものの、それぞれ限界がある。
2.単価向上
単価設定においては、物価上昇のあおりを受けているが、むやみには上げられないので、施設の改修などをきっかけに単価を上げるようにしているとのこと。
3.リブランディング
湯谷温泉は何もないねと言われることも多いが、逆にそれが良いというリピーターも多いので、「何もない」ことをブランディングする案も考えているとのこと。
学生からは、「人手不足解消のために学生のインターンシップを受け入れてはどうか」「きれいな宇連川が目の前にあるので、それを活用したアクティビティやテントサウナの利用により単価向上を目指してはどうか」と、意見が出るとともに、「何もないことをあえて強調するようなアイデアを考えてみたい」と意気込んでいました。
さらにこの後、企画アイデアづくりに活かすため、宇連川の板敷の場所で実際に水の中に入る体験をしました。


