大学生による地域資源磨き上げ大作戦!

2026.1.11

明治大学ジビエチーム 太陽のマルシェに協力出店

「売る」より「伝える」-マルシェで学んだジビエ販売の本質

明治大学マーケティング研究会ジビエチームは1月11日、東京都中野区で開催された「太陽のマルシェ」にて、神奈川県で有害鳥獣駆除を行いながら、web shop運営とマルシェ出店を行うジビエ専門店「ジビエ中毒」の大塚さんと協力出店を行いました。あいちの山里でのフィールドワークを経て、東京でジビエの魅力を発信する第一歩となる重要な機会となりました。

プロジェクトの背景

学生たちは2025年10月にあいちの山里を訪問。現地で「猪鹿工房 山恵」(豊田市)のジビエを試食し、「思っていたより臭みがない」という発見から、ジビエに対する偏見を減らし、特に子どもたちに知ってもらう活動を企画しました。12月28日の事前会議では、太陽のマルシェ代表の島田勝行さんから「マルシェは『売る場』ではなく『伝える場』『コミュニティの場』」というアドバイスを受け、今回の協力出店が実現しました。

販売の現場で見つけた「伝える」大切さ

山本朝陽さんは「大塚さんが『売上を求めるのではなく、害獣駆除やジビエの活動を多くの方に知ってもらい、お客さんを笑顔にしたい』と話されていたのが印象的だった」と語りました。ジビエの仕入れ方法、保存方法、マルシェでの接客のコツなど、実践的な知識も学ぶことができました。

実際の接客を通じて、リピーターが多いことに気づいた谷口亜海さんは「大塚さんが一人一人の来場者に合わせて関わり方を考え、丁寧に接している姿勢がリピートにつながっている」と分析。「『商品そのもの』だけでなく、『どのように伝えるか』が購入や継続的な利用につながる重要な要素だと学んだ」と振り返りました。また、「ジビエ販売は必ずしも大きな利益を目的としたものではない」という話から、害獣駆除や命への向き合い方といった背景にある思いが、ジビエの魅力や信頼につながっていると実感したようです。

対話から生まれる信頼関係

初めてマルシェを体験した池上葉乃さんは、大塚さんが来場者に「いらっしゃいませ」ではなく「こんにちは」と声をかける姿に感銘を受けました。「売り手と買い手の関係ではない自然な対話を大切にしていると聞き、学びになった」と語りました。一緒に「こんにちは」と声をかけたり、ペット連れのお客様にペット用の試食をお渡ししたりする中で、実際に購入していただけたときの喜びを体験しました。「商売をする難しさと同時にやりがいを実感できた」と池上さんは語ります。

新優空さんは「この場所は商品を売るためだけの場ではなく、これまでの活動や思いを伝える大切な場なのだと感じた」と指摘。「利益を優先するのではなく、害獣被害について知ってもらうことを重視している姿勢から、この活動が社会的な課題と向き合うものだと感じた」といいます。来場者の様子や立ち止まり方を見て声をかけるかを判断したり、試食を渡す順番を工夫したりする細やかな配慮を目の当たりにし、「ジビエの魅力は商品そのものだけでなく、その背景や伝え方によってより伝わる」と実感したようです。

今後の活動へ

学生たちは今回の経験を活かし、2月4日には東京都文京区の「我楽田工房」でジビエ試食会を開催予定。「猪鹿工房 山恵」から仕入れたジビエ料理の試食会を通じて、飲食店関係者や大人も交えた意見交換を行い、都市部での販路開拓の可能性を探ります。あいちの山里で得た学びと、東京での実践を通じて、ジビエの新たな価値を発信し、社会課題解決にも貢献する活動を目指していきます。